今週のお題 本棚の中身
今週のお題について。
私の本棚は白木で出来ている。大きなスライド式書棚で、前列がスライド式、後列が奥行きのあるボックスの二重構造のものだ。前列には文庫本などの背が低い本、後列には画集や絵本など大判の本を収納している。ここには全部で400冊ほどが収まっていて、ここに入り切らない量の本は買わない、もしくは整理をすると決めている。
本はここだけではなく、料理関係のものは台所、仕事に必要な参考書はデスクの上、読み返す頻度は低いが捨てられない本(思い出の一部となっているもの)は押し入れと、用途などに応じて家中に分散して置いてある。そういう場では小さな本立てを使っていて、こちらでも量が増えないように冊数を調節している。
白木のスライド式本棚は自室に置いてある。数年前、引っ越しに合わせて買い求めた。それまで使っていた飾り棚風のものより収納力が高く、整理整頓もしやすい。再び引っ越しをして部屋が2畳ほど狭くなったが、部屋の角に置けばそこまで圧迫感は感じない。
前列のスライド部分には、軽くて小さな本や手にする頻度の高い本を入れている。写真をご覧いただければおわかりかと思うが、私は本を几帳面に整列させる方ではない。図書館の書棚のような整然とした美しさも好きだが、自分で管理する分にはこれで充分だと思っている。
かなり幸福だと思う時間に、外出前に本棚の前で本を選ぶ時間がある。本棚には好きなもの、愛着のあるものだけがぎっしり詰まっていて、そこからその日の気分に合った一冊を選び出す。移動時間が長ければ読み応えのあるものを、荷物が多い日なら嵩張らない薄いものを。そんなことも加味しながら選び出す時間はとても幸せだ。シリーズものが途中で途切れていることに気がついて、出先に書店があるといいのだけど、と思ったりするのも楽しい。
本棚は私を構成するものの一つだ。棚自体にも、その中身一冊一冊にも愛着があり、離れ難く愛おしい。元々ものに執着する性質だが、本には格別思い入れがある。願くば、今後も心の赴くまま、思うままに本を愛し続けていきたい。