生活をつづけること

日記置き場

20220618 植物の匂いと鶏肉とキノコのパスタ

Twitterで書いている日記の続き

 

植物と水の匂いが苦手だ。湿気を含んだ空気の中にむっと立ち込める、ぬるくて、青臭くて、わずかに鉄臭い匂い。この匂いは夏が近づくにつれ強く濃くなっていく。

 

昨日、お向かいの家が庭の剪定をしていた。「◯◯造園」とロゴのついた軽トラが駐車場に止まり、庭師の人がばっさばっさと伸びっぱなしになっていた生垣やその他の草を刈っていた。刈られた草葉が駐車場に散らばっていて、その散らばったものが広がる延長線上にあるうちの出窓から、この匂いが入り込んでいた。青臭くてぬるい、植物という生き物の匂い。そっと出窓を閉じても、匂いはしばらく洗面所を漂っていた。

 

普段一切持ち込まないようにしているものの匂いがしているのは、精神衛生上あまりよろしくない。サーキュレーターを回して、洗濯機も回して、ついでに多めの洗剤で浴室を洗った。人工的な石鹸の香りは本当に安心する。いっさい命の匂いのしない香り。清潔だと思える香り。

 

一通り掃除や洗濯を終えた後、夕食の下拵えをした。鶏肉一枚に塩胡椒をして、皮目を下にしてじっくり焼く。焦げ目がついたらひっくり返し、付け合わせの野菜(昨日はえ舞茸ときゃべつ)と薄切りのにんにくを肉の周りに並べ、ふたをして蒸し焼きにした。肉は、野菜を並べる過程のどこかで一口大に切ってしまうことにしている。あまり包丁で肉を切りたくないからだ。菜箸で持ち上げて、ざくざくとキッチンバサミで切る。切りながら肉の断面から火の通りも確かめて、この調子ならあとこれくらいだな、と蒸し上がるまでの時間を目算する。

 

肉に火を通している間に鍋に湯を沸かし、パスタを茹でる準備をした。セールで5kgの大容量パックで買ってしまったパスタは、美味しいのかおいしくないのかわからない味だが3分で茹で上がるので調理が楽だ。夫の帰宅に合わせて麺を茹で、具材たちと合わせて夕食にした。パスタには、おかずとしてニラのおひたし、冷奴。それから冷たいポタージュ、薄切りにしてカリカリに焼いたパンを添えた。

 

夕食後は夫と昔のアニメを観て、沖縄から届けてもらったマンゴーのリキュールを割ったものを少し飲んで眠りについた。