生活をつづけること

日記置き場

2021 0109 寒波とカウンセリング

三連休初日。

今日は朝からひどく寒かった。布団の温もりの中にいても、窓の外の白さで外気温の低さがよくわかった。寒いのは嫌だけど、冷えた空気の肌触りは嫌いじゃなくて、少し心地いいなと思う。

 

起きてすぐに家中の暖房を入れる。ダイニング、リビング、と一つずつ暖房のスイッチを入れていくのは家を起こしているようで好きだ。ついでに薬缶にお湯を沸かして、お茶を入れておく。

 

昨夜は4時前(昨夜というか今日未明)まで起きていたので、朝起きるのは少し辛かった。寝不足の時の身体の重さは、明らかに人ひとりのそれじゃないよな、といつも思う。それでも起きたのは、早朝から仕事に行く家族に「起こしてくれ」と頼まれていたからで、ちゃんと起こしたし、家族も起きたので二人ともえらい。

 

家族を送り出してから、自分の出掛ける準備をする。今日はカウンセリングの日だった。

カウンセリングは去年の夏頃から通っていて、今日で5回目になる。担当の先生は女性で、いつも元気だけど、少しだけ疲れたような雰囲気の人だ。

相談内容は主に仕事のことだ。でも仕事の問題はもう解決が望めなさそうで、ここで話すたびに迷路の中にいるような気持ちになる。精神的に元気な時は、冷静に自分の状況が見えるので、そういう時は特に。

 

次回の予約は取らなかった。

カウンセリングが終わった後、少しだけ散歩をして帰ることにした。病院の最寄り駅から一駅分だけ歩いて、そこから電車に乗ろうと思った。

歩いているうちに繁華街の方へ出たが、とても人が多くてびっくりした。私も外出していたので人のことは言えないけど、宣言の意味、と思ってしまう。

 

電車はそれなりに空いていた。席に座って、昨日買ってきた『密やかな結晶』(小川洋子氏)の続きを読む。とても面白くて、買ったばかりなのにもう2/3も読み進めてしまった。面白い小説、永遠に終わらないで欲しいといつも思う。無粋だけど。

 

小川先生の文章は冷たくて、硬度があってとても密やか。文章って、書く人によって声のボリュームみたいなものがあると思うのだけど、小川先生のそれは、小さいけれどはっきり聞こえる囁きのようだ。今にも消えそうなのに、伝えようとする意思はとても強い。繊細に見えて、きちんと骨のある文章でとても好き。またたくさん読みたいな。

 

家に帰った後、昨日のワンタンスープと白米を使ってワンタン麺と焼き飯を作る。一口も食べないうちに眠ってしまい、家族の夕食にした。

 

明日は特に予定がないけれど、本を読んでお絵描きをしたいな、と思う。